あたしの新しいおうちには、パパとママのほかにもふたりのおねえさんがいる。名前は「あかり」と「ひかり」。おねえさんのくせに私よりもとっても小さい。ハムスターっていうらしいの。
ふたりのおねえさんはいままでママのあいじょうをひとりじめ…
ちょっとちがうわね。
ふたり占めしていたのだけれど、あたしがきたことでちょっとじょうきょうが変わったみたい。きょうもママはしごとから帰ってくるなり、あたしのところにかけよってきてなでなでしてくれた。ケージにはりついてひまわりのタネをねだるおねえさんたちは軽くスルーされていた。
パパは、おねえさんたちを手のひらの上に乗せて、さみしそうに話しかけていた。
「おい、あかり。おまえ分かっているか?おまえは二番目に降格したんだよ。そしてひかりは三番になったんだよ。で、俺は四番だ」 って。
あたしにはむずかしくてよく分からないわ。