♪ しーらない まーちを 歩いて みぃたぁいー ♪
こんにちは。旅人ならぬ、旅わんこのくるみさんです。
佐渡 というところに行ってきたの。あたしはもう二度目なので、ベテランのくるみさんが佐渡をあんないするわね。
朝六時出発のフェリーに乗った。あたしの船ちんは500円よ。 「バッグの中に入って密航すればタダなのに」とパパは言っていたけれど、もちろんきちんと払ったわ。だからあたしはれっきとしたお客さん。たいどもでかくなるのだわ。
船の中にはわんこさんたちの場所もちゃんとあるの。たがいのわんこさんがおびえないように仕切りもあってかいてきよ。でもこの日はちょっとだけ船がゆれたので、ママは うげげげ っていうひょうじょうをしていた。
新潟から2時間30分、佐渡の両津というところについた。車をかりて、佐和田という場所に向かった。
でもね、「レンタカーが黒いシートで、くぅちゃんの毛が抜けると目立って大変」っていうことで、あたしは車の中でもずっと
バッグの中にとじこめられていたの。 あたしは今回の旅行でそれが一番ふまんだった。次はわがやの車で行きたいわね、まったく。
佐和田に着いてもお昼すぎまでパパがおしごとなので、車のなかでママとおひるね。 ひざしがあつくてちょっとバテぎみ。
パパがもどってきて、さて、残り時間で佐渡をいろいろ見るわ。
ここは、矢島経島(やじま・きょうじま)というところ。 たらい船に乗ることもできるそうよ。この時はあいにく雨がぽつぽつ降っていて、たらい船に乗っている人はいなかったけれど。
次に行ったのは、宿根木(しゅくねぎ) という古いしゅうらく。
しゃしんがゆがんでいるように見えるけれど、じつはこのおうちは三角形。かどがとがっているのだわ。
しゅくねぎは昔むかし、せんごくぶね という大きな船がではいりしたことでさかえた場所なんだって。まわりは山にかこまれていて、昔はどうろもなくて、海からしか出入りできない場所だったって。とてもせまい場所にたくさんのおうちがぎっしり。じょうちょのあるしゅうらくだわね。
さんぽしていたら、おばあさんに 「おや、かわいいわんこさんだねぇ」と声をかけられた。あたしは、しゅくねぎ がちょっと気に入ったわ。
しゅうらくの前の港にには、せんごくぶね というものが多く来たとき、ふねをつなぎとめるための「船つなぎ石」がいっぱいあって、ふくげんされていたわ。
でもこの港は昔、地震で地面がもちあがっちゃって、そのために せんごくぶね が入れなくなってしまったんだって。だから船つなぎ石も使われることがなくなったんだって。 あらあら、リストラされちゃったわけね。それはごしゅうしょうさま・・・。
そうね、じゃああたしは船つなぎ石さんのために、
自分がつながれてみたわ。 だからこの石はきょうから 「くるみさんつなぎ石」。 今、あたしが命名したわよ。 あたしが本当のアイドルになったあかつきには、この石もきっと有名になるわね。
そうそう。 ちょっと前に 「サザエさん」という人が しゅくねぎ に来て、今、そのようすがまいしゅうテレビでながれているそうよ。
ながく書いたのでつかれたわ。とりあえずここまで。