あたしがベッドの中できもちよくおひるねしていたら、パパがもうふをかけてくれた。 でもね、それって実はたくらみがあったのよ。
もうふをあたしの頭までかぶせて、パパがこっそりとお出かけしようとした。 あたしはすぐにパパの動きをさっちしてベッドを抜け出したわ。もうふを引きずっているけれど、そんなのかまっていられないのよ。
今は、「あたしをひとりにしないで」って、パパのことをみはっているさいちゅうなの。
あたしがベッドの中できもちよくおひるねしていたら、パパがもうふをかけてくれた。 でもね、それって実はたくらみがあったのよ。
もうふをあたしの頭までかぶせて、パパがこっそりとお出かけしようとした。 あたしはすぐにパパの動きをさっちしてベッドを抜け出したわ。もうふを引きずっているけれど、そんなのかまっていられないのよ。
今は、「あたしをひとりにしないで」って、パパのことをみはっているさいちゅうなの。
あたしはさんぽがあまり好きじゃない。でも、ときどきはパパとママとさんぽに行かなきゃならない。
あたしはまっすく歩くのもにがてで、あっち行っちゃふらふら、こっち行っちゃふらふら、なのだわ。 だからときどき水たまりとか、どろどろべちゃべちゃな所をふんづけたりする。
そんなわけでおうちに帰ってきたら、「そんな汚い足でおうちには入れられません!」って、ママから足をふきふきしてもらうの。
あたしはもう覚えたから、足ふきふきの時はいい子なのよ。
パパもママもさいきん、乙女のあたしにむかって、太ってきたとかダイエットがひつようとか、うるさいわよ。かってにごはんのりょうはへらされちゃうし。
だから今、あたしはストライキのさいちゅう。
ママが話しかけても、ふんっ てカンジ。
夕食も終わってひとだんらくすると、
あたしとパパの、そうぜつな戦いの時間がやってくるの。
いつもはおしとやかなあたしも、このひっぱり合いのときだけは、野生のほんのうってものがさわぐのよ。うーうー。うううううううう゛う゛う゛う゛、うう。 って低いうなり声が出てしまう。ママは 「くぅちゃん。その声、こわーい」っておどろくの。
あたしはパパとのしんけんしょうぶにむちゅうで、
アイドルもだいなしなのだわ。
さすがにがまんできなくなってきたのか、パパのおへやのストーブにようやく火が入ったわ。
でも、パパのおへやの床はひんやりと冷たくて、あたしはどこに腰をおちつけようかとうろうろまよったの。 とりあえずストーブに 「ぴと」 ってくっついていたら、あやうくコゲそうになったのよ。しゃれにならないわ。
それを見たパパが、 「くるみの場所はここだよ」 って、毛布をしいてくれた。
ありがとう、よっこらしょ と。
あたしはいいつけを守る、いい子のくるみさんなのだわ。
やれやれ。これでちょっとはかいてきになったのだわ。
あたしは今、ちょっと困ったじょうきょうのくるみさん。
何が困っているのかというと、、、
パパにイスの上に乗せられて、あたしはここから降りたいのだけれどこわくて降りられないの。
パパもママも、「それはわんことしていかがなものか、、」と頭を抱えているけれど、いいのよだってあたしはすじがね入りのこんじょう無しのくるみさんなのだもの。