おへやでうとうとしていたら、お庭のほうから ジジジジ って大きな音がしたの。あたしはなにごとかと思って、見に行ったわ。わがやの安全をまもるため、ちょっとはがんばるわ。あたし。
そしたらね、
あたしはちょーびびって、いちもくさんにへやにかけこんだ。 へんないきものは、ジジジジ って、お空にとんで行ったわ。
おへやでうとうとしていたら、お庭のほうから ジジジジ って大きな音がしたの。あたしはなにごとかと思って、見に行ったわ。わがやの安全をまもるため、ちょっとはがんばるわ。あたし。
そしたらね、
あたしはちょーびびって、いちもくさんにへやにかけこんだ。 へんないきものは、ジジジジ って、お空にとんで行ったわ。
きょう、あたしはこうえんにいったの。ときどきおさんぽに行くこうえんだわ。でも、いつもと歩くほうこうがちがうの。
ふしぎに思っていたら、人があつまっていて、「ばもす にいがた」っていう、めちゃくちゃ大きい、おうだんまく。って言うのかしら? それのペンキぬりをしていたわ。パパは「はい。さしいれ」って、きいろいしゅわしゅわをみんなにさしだしていたわ。
「くるみ。サイン入れるか?」って、パパがあたしの足に白いペンキをぬろうとしたけど、イヤよ。
きのうの夜、あたしはパパとママとおさんぽコースのやすらぎていに行ったわ。そしたら、たくさんの人がいてびっくりしたの。パパとママは、「くるみ、だいじょうぶかなぁ。びっくりしないかなぁ」と、なにかを心ぱいしていたわ。
でも、あたしはまわりのたくさんの人と、たくさんのおいしそうなにおいで、しょうじきそれどころじゃないのよね。あっちも気になるし、こっちも気になるし、そっちも気になるし、おおいそがしだわ。
くらくなってきたら、どどーんという音がして、なにかきらきら光るものが見えたわ。あたしはちょっとびっくりしたけど、きらきら光るものをしばらく見ていた。
でもね、やっぱりあたしはまわりのたくさんの人と、たくさんのおいしそうなにおいで、しょうじきそれどころじゃないのよね。あっちも気になるし、こっちも気になるし、そっちも気になるし、おおいそがしだわ。
きらきら光るものが終わって帰るとき、あたしはパパにだっこされた。うまれてはじめて見るくらいたくさんの人がいたわ。あたしは下におりたかったのだけれど、「ここでおりたらぷちってつぶされるよ」ってママにとめられた。
パパにだっこされていると、たくさんの人から 「おや、おとなしいわんちゃんですね。花火はおどろかなかったですか?」と、話しかけられた。
あたしは花火は平気よ。でも、まわりのおいしそうなものを、ひとつももらえなかったのがとても心残りだわ。
パパとママがさいきんそわそわしている。
ママは「しゅうがくりょこう前の気分だわ」とうれしそうだ。パパは「おおさかは、こうつうルールが日本とちがうらしいから、だいじょうぶかなぁ」とちょっとしんぱいそうだ。
どこかにあそびに行くのかしら。あたしもたのしみだわ。このまえ「さど」に行ったときは、あたしはお外のおさんぽがまだできなかったから、そんした気分だったのよね。こんどはだいじょうぶ。ばっちりよ。
パパがパソコンでなにかを書いているわ。おしごとをしているのかしら。
なにかしら。 「くるみさん??明書 …?」 むずかしい字が多くて、あたしにはよく読めないわ。
パパもママも、さいきんあたしをなでながら 「くるみ。ジジとババのおうちでよっかかん。いい子でいてね」 と言っている。
ちょっとなによ。どういうことよ。あたしをどうしようっていうのよ。
パパとママが、あたしを置いてみっかかんもりょこうをしてきた。あたしをジジとババのところに置いて、みっかかんもりょこうしてきたのよ。
ぜったいにゆるさないんだから。
それだけじゃないわ。 あたしにおみやげなんにも買ってきてくれなかったのよ。ちょっとどういうことよ。
あたしはなれないかんきょうで、家の前をとおるねこさんやこどもたちにわんわんほえたわ。「そんなにほえたの?」ってパパとママはしんようしてないみたいだけど、ふんだ。
でも、ようやくわがやに帰ってきたら、やっぱりね、なんだか安心しちゃったみたいで、
ねむいの
このまえ、みっかかんもあたしを置いてりょこうに行ったパパとママ。きょうはちゃんとあたしもいっしょにいったわ。
くるまにのって3時間くらい。みょうこうのささがみねというところに行ったわ。でもね、こくりつこうえんの中は、わんこはおさんぽしちゃいけないのじゃないかなぁ。とママが言って、けっきょくあたしはまたくるまの中でおるすばんなのよね。かなしいわ。
こんな気もちいい場所だったみたい。あたしもかけっこしたかったわ。
パパとママは、おしょくじのときもおみやげものやさんでも、「くるみ、ごめんね」ってあたしをくるまの中においていくの。けっきょくあたしはずーーーーーーーーーっっっと、くるまの中でおするばんなのよね。なによ、いっしょに来たいみがないじゃないの。ふんだ。
あたしはくるまに残されるたびに、鼻がきゅいんきゅいんとなっちゃうの。でも、なんども残されているとね、もうどうでもよくなってくるのよね。あっそう、二人でかってに行ってくれば?っていうかんじ。パパとママがもどってきても、しっぽなんてふってあげないんだから。
あたしが完全にいじけているのを見て、さすがにパパもママも悪いと思ったのか、予定をへんこうして大潟水と森公園っていうところにつれていってくれた。こうえんは大きくてしばふもたくさんあって、気に入ったわ。
でも、暑くて暑くて、すぐにバテてしまったわ。
あたしが、うとうとと気もち良くなってねようとするとき、パパもママも、「くるみ。その目、こわーい」っていうの。
なにがこわいのよ、ぴちぴちのおとめに向かってしつれいね。って思うのだけれど、どうやらあたしがねるとき、目がぐるりんとまぶたの下におちて、白目むきだしになるらしいの。あたしはじぶんで見るわけじゃないから、よくわからないわ。
パパなんて、そのようすがおもしろいからと、あたしがうとうとしているときにわざと声をかけて起こしたりするのよ。
「ついにそのしゅんかんをとったぞ」って、パパがけいたいでんわの画面をママに見せていた。ママは「こわーい」と言いながらも、どこかうれしそうだ。
ちょ
ちょっとぉ。
そんなしゃしん、のせるの?
あたしのプリティないんしょうが、だいなしじゃないのよ。ちょっと。
ぐーぐー。
すやすや…
せんしゅうに続いて、あたしは今日もお出かけしたわ。じょうえつというちいきのおまつりらしい。ガクトという色おとこもくるんだって。そうね、あたしはもちろんいい男は好きだわ。
その前に、おおがたまちの、あすれちっくという場所によったわ。でも、だれもいなかった。
ママがなにかを見つけて、 「くるみ。芸をしてちょうだい」って言った。
あたし、もう覚えたわ。「芸をしてちょうだい」ってパパやママが言い出すと、ろくなことがないのよね、あたし。
あんのじょう、あたしが大きらいな、高い場所に乗っけられた。しかも、足もとがせまいの。落っこちそうなの。あたしは体が固まったわよ。
そしたら、ママが 「ほら。こうやって、いち、に。いち、に。って歩くのよ」って、むりやりなこと、やらせるの。
いぜんだったら、あたしはいやがってあばれるか、きゅいんきゅいん泣くかのどちらかだったけれど、あたしもちょっとはおとなになったわ。こういうときは、気の済むまでやらせてあげるわよ。
まったく、ママのわがままにつきあうのも、たいへんだわよ。
このあいだ、じょうえつのおまつりに行ったときにパパとママはいっぱいやさいをもらってきた。でも、あたしはやさいは好きじゃないから、しょうじきどうでもいいのよね。
パパとママは、もらってきたなかでもトマトがとくに気に入ったみたい。
「このトマト、八百屋さんで売られているのとは種類がちがうね」
「小さいけれど肉厚で固くて水分は少なくて、パスタや炒め物の具材に使われている種類だね」
そんなことを言っている。むずかしくてあたしにはわからない。
昨日の昼、あたしはパパからひとつもらった。前にもトマトはもらったけれど、あたしはぐじゅぐじゅしたものは好きじゃないのよね、ちょっと困ったわね。でも、とりあえずなめてみるわ。ぺろぺろ。
あら、前のとは、ちがうみたいね。
ふーん。
かじってみようかしら。がしがし。
あら。ぐちゃぐちゃしてなくて、あたしの好みかも。これ。
でも、はじめてだから、がつがつたべるのはちょっとゆうきがいるわ。ちょっとずつ、ちょっとずつね。食べてみる。
パパが 「いらない? 食べない?」と取り上げようとしたから、あたしはトマトをくわえてダッシュでにげた。ちょっとぉ、おとめはゆっくりとお食事するのよ。じゃましないで。
うん。このトマト、気に入ったわ。ぜんぶ食べたわよ。
またちょうだい。
え? あんまり売ってないの?
ちょっと、どうにかしてよ。